新世界国際劇場は、1930年に「南陽演舞場」として誕生した、大阪・新世界を代表する歴史的建造物です。
(「南陽」は、当時の地区名)
設計は、関西の近代建築を数多く手掛けた建築家・増田清によるものです。
鉄筋コンクリート造りで大空間を造った増田らしい内部には、吹き抜けの二階席など演舞場特有の意匠・力強さが残り、外観を飾る大迫力の「手描き看板」や、「1,000円で3本立て・オールナイト上映」という昭和レトロなスタイルで、長年人々に愛されてきました。
しかし、惜しまれつつも2026年3月31日をもって閉館しました。
増田清の貴重な建築美と、96年にわたる大衆文化の歴史は、街の記憶として静かに幕を下ろしました。